忌部遙陽 Inbe Haruhi
基礎設定
種族:人間区分:先天性能力持ち
能力:悲しみを頭痛として認識すること
住み:哺安市
秘密:双子の妹がいたこと
一人称:私(私たち)
二人称:あなた/下の名前+さん(あなたたち)
三人称:あの人、あの子(あの人たち、あの子たち)
詳細設定
家庭環境
哺安市の貧しい家庭に生まれた長女。都々という双子の妹が“いた”。
毎日激しい虐待を受けており、特に腕をタバコの火で焼かれる等は日常茶飯事であったようだ。
生まれ持った能力から「両親は悲しさから私に当たっているのだ」と感じ、抵抗はしなかった。
また、双子の妹の都々は強く抵抗し悲しみを一手に受け持つこととなったため能力持ちの遙陽にとっては頭痛の種だったらしい。
忌部家は彼女らが小学校の時に夜逃げをし、以降は小学校にも通えず福祉の目も行き届かず、虐待は日に日に激しさを増していった。
だが、ある日都々が自死をし、それをきっかけに遙陽は同市にある孤児院、懇迎(こんげい)の里に送られることとなった。
後に施設で風乃と出会うこととなる。
風乃とは最初こそ気まずく過ごしていたが、今は同じ能力持ちであることが判明しほとんどの時間を一緒に過ごしている。
能力について
能力は悲しさを抱えている人を見ると頭痛がしてしまうという本人にとっては迷惑極まりないものである。遙陽が相手の悲しさを認識していようがいまいが頭痛として症状が現れるので嫌でも悲しみを認識することになる。
施設には境遇から悲しみを持つ子どもたちが多くいるようで、頭痛の強さから遙陽は失神し倒れることも多い。
予防策から「生きていればいいことあるよ」と皆に触れて回っているのだが効果は薄いようだ。
余談だが、本人は生きててもいいことがあるとは思っていないらしい。
性格について
ぼんやりした性格で、引っ込み思案なところが目立つ。普段は体格の大きい風乃の後ろに隠れていることが多い。
一方で、施設長からは「器用でかつ皆の服を繕ってくれるほど心優しい子」という評価を受けている。
ただ、虐待にも抵抗せず、言いたいことも言わず生きてきた彼女が今何を考えているのか、もう考えることをしていないのかは誰にもわからない。